もしかしたら「勉強しなさい」という言葉が、勉強できない親族で代々受け継がれているのではないかと、少し心配です。
勉強で、親が子に伝えるべきことは「勉強しなさい」でないことは、皆様すでにご存じのことと思いますが、改めてそのデメリットについて考えます。
1.やる気を削ぐ
単なる命令は反発心を生み、やる気を失くします。
2.ストレス
親からのプレッシャーがストレスになり、勉強そのものが嫌いになります。
3.表面的な勉強
うるさい言いつけに対して「勉強しているふり」という防御策を講じます。
4.自主性の欠如
親の指示に従うだけでは、子が自ら考えて行動する力が育たなくなります。
自主性が身につかないと、将来的に自らの学習をしなくなります。
これらの理由から「勉強しなさい」という言葉は、勉強させる方向とは真逆に作用する強力なネガティブワードです。
なので口にしてはいけません。
というわけでもありません。
どういう場合なら「勉強しなさい」と言っていいかですが、
自我の芽生えのない小さい子や、まだ自分で計画を立てるのが難しい子には、具体的な行動を提示することで、何をすべきかはっきりしますので、「勉強しなさい」と指示することは有効です。
ただ漠然と「勉強しなさい」では、何をしてよいか分からないので、「ここを勉強しなさい」と指示します。
まだ勉強の習慣がない小さい子に、繰り返し「勉強しなさい」と言うことで、勉強する習慣を身につける手助けになります。
習慣が身につけば、自然と勉強するようになるかもしれません。
「勉強しなさい」がプラスに働くのは、このような、自我の芽生えのない、せいぜい小学校中学年くらいまでと考えていいと思います。
小学校高学年なら無風ないし逆風、中学生なら完全に逆風です。
中学生以上に「勉強しなさい」は禁句です。
では、どうすれば勉強してくれるでしょうか。
それは「あなたにもできる」と勇気を与えることです。
「あなたにもできる」と励ますことは、自信を育て、学ぶ意欲を引き出します。
「あなたにもできる」と伝えることは、親が可能性を信じているというメッセージになります。
これは、子にとって大きな励みになります。
自分が信じられていると感じることは、自分自身を信じる力になります。
さらに、勉強に対する前向きな態度を育むことができます。
「勉強しなさい」と言われると、勉強が義務や苦痛になりますが、「あなたにもできる」と言われると、挑戦や成長の機会として捉えられるようになります。
これにより、勉強に対して前向きな姿勢を持つようになります。
また、親が具体的にサポートすることも大切です。
例えば、勉強の計画を立てるのを手助けしたり、わからないところを一緒に考えたりすることで、独りではないと感じ、安心して勉強に取り組むことができます。
親自身が学ぶ姿勢を見せることも大切です。
子は親の背中を見て育つというのはその通りで、親が新しいことを学ぶ姿を見せることで、子は学ぶことの楽しさや重要性を自然と感じ取るようになります。
「あなたにもできる」と伝えることは、子供の成長を支える強力なポジティブワードです。
親の信頼とサポートがあれば、子は自分の可能性を信じ、困難に立ち向かう力を身につけることができるでしょう。
でも、単に勉強させるのが目的の「あなたにもできる」は、見え見えのバレバレなのでやめましょう。
最後に、私が最初に懸念した「『勉強しなさい』という言葉が、勉強できない親族で代々受け継がれているのではないか」についてです。
AIに聞いてみたところ、以下の回答が得られました。
「勉強しなさい」という言葉が代々受け継がれることで、勉強に対するネガティブな感情が引き継がれる可能性はあります。これは、親から子へと同じ教育方法や価値観が伝わるためです。
例えば、親が「勉強しなさい」と言い続けると、子どもは勉強に対してプレッシャーを感じ、ストレスを抱えることがあります。その結果、勉強が嫌いになり、自分の子どもにも同じように接する可能性があります。
しかし、これは必ずしも避けられない運命ではありません。親が子どもに対してポジティブなアプローチを取ることで、勉強に対する態度を変えることができます。例えば、勉強の楽しさを共有したり、子どもの興味を引き出す方法を見つけることが重要です。
他にはこんな回答も得られました。
「勉強しなさい」という言葉が代々受け継がれているというのは、興味深い視点ですね。親が子供に対して勉強を促すのは、教育の重要性を理解しているからこそです。しかし、その言葉がプレッシャーとなり、逆に勉強への意欲を削ぐこともあります。
教育に対するアプローチは家庭ごとに異なりますが、親が自ら学ぶ姿勢を見せることや、子供の興味を引き出す方法を見つけることが、より効果的かもしれません。例えば、親子で一緒に学ぶ時間を作ったり、子供が興味を持つ分野に関連する本や活動を提供することが考えられます。
コメントをお書きください