私がしていた英語の勉強の仕方を反省しつつ、英語の勉強の参考になればと思います。
中学時は、授業の初めに毎回、単語と熟語の5問テストがあったので、書き取りして覚えました。
それ以外は、授業でノートに書いた教科書の訳文を、定期テスト前に英訳していました。
つまり英作文の練習をしていました。
中学時の英語の勉強といえば、それだけです。
英作文さえできれば定期テストはクリアできたので、どこが出るだのとヤマハリする手間がなく、勉強法としては超シンプルで、しかも力がつくので、おススメの勉強法ではあります。
ただ、これには欠点があります。
テストには、定期だけでなく、実力、果てには入試があります。
それらには対応しきっていません。
入試といえば本丸は長文読解ですが、長文の読み込みを全くしていませんでした。
それゆえ、高校入試本番では時間が足りず苦戦したことを記憶しています。
英作文は、英語の力をつけるにはかなり良い方法だと思うのですが、読み込みの練習には全くなりません。
読み込みの練習の予備にもならないので、一向に読解力はつきません。
これはいくら英文を速く書けるようにしても身につくものではないので、独立でやる必要があります。
「どうしたら長文が読めるようになるか。」という質問をよく受けます。
答えは、長文を読むしかありません。
小手先では通用しないのが長文なので、当たって砕けろの精神です。
と、根性論を語ってもだれも見向きもしないので、以下具体的に長文への取り組み方について答えます。
ここからは大学入試の英語の話になります。
私は高校入試での苦い経験をもとに英語の勉強法を改めました。
結果、センター試験本番で、180点を取ることができました。
秋口からの各社センター模試でもその前後の点がとれました。
最後の全統記述模試では偏差値67でした。
急に自慢話になって申し訳ないですが、私の英語の勉強法がある程度改善したことの証明にするためと、以下の勉強法に説得力を持たせるために、遠い過去の実績を出しました。
長文読解では単語を覚えるのは当たり前ですが、ある程度覚えたら、平行して読解問題を解き始めたほうがよいです。
大学入試に出る単語を入試当日までに全て覚えるのは不可能なので、①単語を万全にしてから②読解問題を解く、という2段構えの発想は読解力の成長には大きな足かせになります。
単語力があればあるほど読解には有利ですが、知らない単語は永久になくならないので、知らない単語があっても読解できる推測力がないといけませんし、推測力をつけることのほうが大事です。
推測力をつけるために、知らない単語が多いうちから読解に取り組んだほうがよいです。
自分のレベルに合った読解問題を解きましょう。
読解は、既知の単語の復習にもなります。
既知の単語は基礎単語であることが多いですが、単語の勉強にとどまっているうちは、文中でどう使われるか分かりませんし、英語を日本語に変換してしまっているので、生の英語として捉えることができません。
長文を読み込むと、基礎単語であればあるほど高頻度でその単語が現れ、何度も現れるうちに和訳しなくなります。
これがその単語を真に身につけた状態です。
真に身についた単語が増えれば増えるほど、いちいち和訳する単語が減るので、長文を読む速度が上がります。
訳さなくていい単語が増え推測力がつく読解の訓練は、長文に限らずあらゆる英語の問題を解く速度を格段に上げていきます。
具体的な長文問題の解き方ですが、長文を先に読んではいけません。
これは長文読解の大大大原則です。
まず内容正誤問題では何が質問されているかを一通り読み込んで、ある程度暗記します。
流し読みでは頭に残らないので、気になる部分に線を引いたり四角や丸で囲ったりして目印をつけ、どこにどんな質問があるのかを暗記します。
知らない単語をあまり気にしてはいけませんが、知らない単語がキーワードになっていることも多いので、それにもチェックを入れます。
それらの作業をしているうちに少し本文の内容が見えてくるので、本文を読む速度が上がります。
質問のチェックが終わったら、最初から長文を読んで質問に解答をしていきますが、本文にも解答と関係しそうなところには印をつけていきます。
内容正誤問題以外は、長文を読みながら問題に突き当たったときに解けばよいです。
いくつかのパターンの読解問題がありますが、以上は基本中の基本です。
中学生向けの英語の長文読解については、またの機会に気が向いたらします。
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